長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2009年9月14日月曜日

こころに冒険を



先週ぐらいから「ワンピース」を読んでいます。そう、あの伸びるやつです。昔は手が伸びるキャラクターのといえば、怪物くんでした。そしてスーファミ世代だったらストⅡのダルシムと答えると思いますが、現在はアニメ好きならワンピースのルフィと答えるでしょうね。いつかは読もうと用意していたワンピースでしたが、きっかけがなかなか無く、人の勧めもあってようやく読み始めました。海賊王になることを夢見る若者ルフィとその仲間達との冒険劇という単純明快なストーリーと、個性的なキャラクターが人気なんだと思いますが、私が好きなのは、その大胆な絵の構図です。絵の細かさは北斗の拳好きの私としては物足りなさがありますが、それを感じさせないほどの躍動感があります。これでもかというぐらいのクシャクシャな泣き顔。黒こげになる程の見事なやられっぷり。そしてただの丸い目なのにとっても感情の入った笑顔。まさに遙かに広がる大海原のようにいろんな人間模様を見せてくれます。
何かのランキングでたしか砲撃手?のウソップが上位に入っていたのを見たことがあるんですが、私もウソップが好きです。彼は常に逃げ腰で平気でウソもつくし、ウソつきのウソップみたいな印象もありますが、海賊の息子であることに誇りをもち、弱いくせに威勢と勝ち気だけはやたらとあり、時には身の危険をかえりみず仲間を助けるという命知らずな一面も持っています。能力以上のことをたとえハッタリだとしても言ってのけるのは、ある意味すごいことかもしれません。なんでも根拠が求められるこの世界で、決して剣の達人でも拳法の使い手でもない平凡な男が、パチンコの腕とかしこさだけで強敵に立ち向かっていく。そんなウソップの等身大の姿にきっと現代人は自分とリアルに重ね合わせてしまうのでしょう。それ故感情移入もしやすいのかもしれませんね。あの弱さで世の中にどこまで通用するのか。ウソップにはもがいてもがいてひたすら突き進んでほしいです。

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