長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2009年12月12日土曜日

私の祖母像

皆さん、ジャパンケネルクラブというものをご存じですか? 犬の血統書の発行や飼育指導などを行う社団法人です。昔、実家の向かいにケネルクラブの看板の下、ポメラニアン犬を育てる仕事をしていたおばあちゃんがいたのですが、小さかった私はあまりよくわかりませんでただ「ケネルのおばあちゃん」と呼んでいました。小さい頃はよくかわいがってもらったものです。

今日はそんなケネルのおばあちゃんとの思い出話です。割とものぐさだった私は、夏休みの宿題だったあさがおの観察日記も三日坊主で、水やりもロクにやりませんでした。でも不思議とすくすく育ったので、雨水だけで咲くつよい花だと勝手に思っていました。
それが、あとから母に聞いてわかったんですが、毎朝おばあちゃんが、あさがおに水やりをしてくれてたのでした。それを何も言わず、孫でもない私のためにやってくれていたのには、感激しました。考えてみたら私にとって、両親の母、つまり祖母というのは記憶の中には存在しません。父方のほうは二歳に会ったきりで電話で話したくらいですし、母方のほうは母が子供の時に他界しています。だからケネルのおばあちゃんが私の描く祖母像なのです。時々家に上げてくれてお菓子をくれたり、バレンタインの日にはチョコもくれました。思えば身内以外の女性からはじめてもらったチョコかもしれません。それを私はお返しもせずに…。アホな子供でした。この場をつかって改めてお礼を言いたいです。
おばあちゃん、ありがとう…。

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