長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2009年7月5日日曜日

レジェンド オブ メロン

これは笑い話になるだろうと思ってする話ですが、私が学生時代、担任の先生が家庭訪問にきたときのことです。私が通っていたところでは夏休みに家庭訪問は行われるため、ちょうど我が家へ帰省しているときにあわせて来ることになりました。いつも我が家はすぐに見つからないらしくその日も時間がかかるだろうと思っていましたが、ほぼ予定通りの到着でした。何だか今思うと父の自衛官時代の話に花が咲き、いや先生が咲かしたというべきか、とにかくそこに終始した記憶があります。確か1.2時間で帰ったと思うんですが、まあ、そこはあまり関係のないことです。

話はその後のことになります。先生がきたときに母が冷蔵庫に冷やしてあったメロンをお出ししたのですが、母が食器を片づけようとしたら、父が開口一番、「おい、おまえも○○先生みたいに、キレイに食べなきゃだめだぞ笑」と言いました。…余程お腹が空いていたんでしょうね、メロンは皮のギリギリのところまで、キレイにはぎ取られていました… でも礼儀としても完食は一番心地いいですし、なにより何でも捨てるこの時代にエコロジーを地で実践してる感じがして、実にすがすがしい気持ちになりました。
その後、母にその先生の話をするときには、「ほら、あのメロンの…」「………ああ、思い出した。メロンの先生でしょ」とメロンのキーワードで思い出すようになってしまいました。

先生とは、担任としては一年間のお付き合いでした。とても生徒思いでどんな話も聞いてくれる、兄貴的な存在でした。…これはいつもの散々けなした後のフォローではないですよ笑 もしかしたら馴れ合いが過ぎて、周りの先生方にはよく見えなかったかもしれません。邪推ですけどだから担任から外されたのかなと。で、そんな寂しさと私なりの精一杯の茶目っ気で、その年の年賀状に「先生が逃げてから一年が経ちましたね」と書いて先生の実家へ送りました。先生の父も教師でとても厳格な人だと聞かされていましたが、たまたまその年賀状が目に入ったんでしょうね、「おい、おまえ生徒さんから逃げるようなことをしたのか」と言われたそうです… 先生、あの時はすいませんでした笑 …メロンを食べると先生のことを今でも思い出します。食べ物を粗末にしてはいけないとのメッセージと共に…

0 件のコメント:

コメントを投稿