長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2009年7月4日土曜日

オールスターズ…じゃないほう


私が数日間ブログを放っておくのは、だいたい何かに集中して取り組んでいる時なのは皆さんご存じの通りです。この度は漫画を読みあさっておりました。3×3eyes(サザンアイズ)という漫画ですが、先日のパールヴァティーやガネーシャの話で、同名のキャラクターが出てくるサザンアイズが懐かしくなって、全40巻を読破しました。
ストーリー的には三つ目の妖魔、三只眼吽迦羅(さんじやんうんから)の唯一の生き残りが、その強大な力を解いて人間になるための方法を探す、という伝奇物語で、ヒンドゥー教信仰やインド神話などと密接なつながりがあります。当然インド神話にまつわる言葉が目白押しなわけです。とはいえ神話から名前や言葉を拝借しているだけで、内容が一致しているわけではないです。
さて物語の方は、初めは人化の法という儀式で人間に戻れると信じていたヒロインのパイでしたが、それには三人の三只眼吽迦羅が必要なことがわかり、他の生き残りを捜すことになります。そのうちの一人は三只眼吽迦羅を破滅に追いやった三只眼の長、鬼眼王(カイヤンワン)で、唯一生き残ったパイがその身を封印したのでした。つまりパイが人間になるためには鬼眼王の封印を解かなくてはならないのです。そして、儀式に臨む三人のうち人間に戻るのは二人だけで、残りの一人は二人分のパワーを得られることがわかります。儀式の成立は鬼眼王の力を助長することになり、自分の願いは叶うが世界は破滅してしまうかもしれないジレンマが出てくるわけです。敵対関係なのに儀式が成立するまでは互いに命を脅かすことは出来ない。その駆け引きの面白さと、生きることの意味・大切さを考えさせられる作品です。三つ目の三只眼が三人、サザンが9でサザンアイズです。

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