長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2009年10月22日木曜日

愛されるより愛したい

誰でもそうだと思いますが、私は子供の頃からおねだりばかりしていました。先日のクワガタしかり、プラモしかり、ファミコンしかり… そして、思春期になると今度は物欲を満たす以外に自分への扱いについても親に望みはじめます。でも親がいくら努力したところで、年頃の微妙な心理を完全には理解出来ないわけで、すれ違いや衝突が起き始めます。…反抗期ってやつですね。私にもそういう時期がありまして、何かしら家族に対して不満があり、例えば私が帰省中に夫婦喧嘩でもしようものなら、せっかく良い思いで家に帰ってるのに、その間ぐらい辞められないのか、と怒っていました。その時は腹が立っていましたが、今では自分もいくらか年齢を重ねたせいか、家族の全てを受け止められるようになりました。家族のマイナス要素さえ愛おしく思えます。
考えてみたらそれまでは、子供の特権とはいえ親に何でも求めっぱなしでした。月に一度ほど母は列車で病院に面会しに来るのですが、膝の状態もかなり悪いので「来なくてもいい」と来させない時期がありました。でも、息子に会いたい親の心境に立って見たとき、母親の月に一度の楽しみを簡単に奪っていいのだろうかと思い始めました。自分本意ではなく親の気持ちを考えられるようになったのです。これからは、親の想いになるべく応えていきたいと思います。
愛される側から愛する側への移行が、アラフォー・ピリオの一番の成長だと自負しております笑

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