長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2009年10月27日火曜日

願い

映画「明日の記憶」を見ました。渡辺謙扮するやり手のビジネスマンが、突如若年性アルツハイマー病に冒されてしまうというお話です。厚生労働省が推している映画だそうです。この手のドラマや映画って多いので取り立てて説明することはないのですが、自分の愛する人のことを忘れてしまうのが何と言っても一番辛いですよね。ネタバレかもしれませんが、この映画では長年連れ添った妻の存在を忘れてしまいました。実は当事者本人よりも妻の方が辛いかもしれません。心なしか当事者家族にスポットをあててる様なところもあってか、私の目にはそう見えましたね。
…夫が病気とはわかっていても、そう容易く受け入れられる訳はない。でも進行は待ってくれないから何だかパッとしないうちに時間だけが経過していく。働けない夫のために稼がなくてはならない。身の回りの世話がいる。目が離せない。…負の連鎖の中で前向きにいくことなんて、そうそう出来ないでしょうね。治療法や新薬が一日も早く開発されることを切に願います。記憶という財産、思い出という宝物が消えてしまうなんて悲劇はあってはなりません。…現実主義の人には甘いと言われそうですが、願うことだけは自由ですよね。

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