長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2010年1月14日木曜日

余計な一言

私が小6の時、クラスにエヒラ君という男子がいました。
彼は、ケント・デリカット眼鏡のいじられキャラクターで、やることがどこか抜けている人でした。図画の時間に水差しを忘れたときも「これなら大丈夫だ」と新聞紙を丸めて即席水差しを作ったのはいいものの、すぐに水が浸みてダメになったり、あせると文字を表裏逆に書いてしまったり、走ってきて勢い余って女子のお尻を触って怒られたりもしました。
そんなエヒラ君でしたが、自分改革でもしようと思ったのか、児童会に立候補すると言い出しました。責任者は児童会経験者で勉強も出来てクラスからの信頼の厚い、ハタナカ君。その様子からしても彼は本気でした。選挙当日、最後の演説でエヒラ君は精一杯やりきりました。その時だけはとても輝いて見え、一生懸命さでは誰にも負けない感じでした。そして責任者ハタナカ君の応援演説。しかしそこでハタナカ君は責任者らしからぬ、とんでもないミスを犯してしまいました。

「彼は、ドジでおっちょこちょいのところもありますが、やる気だけは誰にも負けません。」

一見普通のセリフですが、能力のある人を少し卑下して親近感をもたせる意味なら効果大ですが、エヒラ君は見た目も実生活もドジキャラですからほとんど意味はなく、この場合彼のマイナス要素を一切言うべきではなかったのです。…このことがきっかけかどうかはわかりませんが、私が見るにそのせいで彼は惨敗したんだと思います。ハタナカ君はまじめな人なので、ドジでおっちょこちょい のフレーズをかえって際だたせてしまったのかもしれません。

これから何かの役員とかに立候補するつもりの方、公約とかも大事ですけど、くれぐれもマイナス要素はいわないように気をつけましょう。

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