長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2011年4月8日金曜日

深い

ネタバレになってしまうかもしれませんが、先日のやりすぎコージーで都市伝説特番があったんですけど、映画解説とかで有名だった、水野晴郎の話をしていました。「映画って本当に面白いですね」このフレーズで、すっかりお茶の間の顔として定着してましたよね。

「水野晴郎って誰だ」と聞かれれば「映画って…の人だ」といえば通じるし、
「映画って…の人誰だっけ?」と聞けば「ああ、水野晴郎でしょ」

それくらい名前と決めゼリフが一致した人です。
でも、実は毎回毎回同じことを言っているんじゃなくて、

「映画って本当に素晴らしいものですね」
「映画ってイイものですね」
「映画って面白いモノですね」

熱中の度合いによって、微妙に変えていたというから驚きです。つまり、当たり障りのない範囲でランク付けをしていたわけですよね。どの作品にも感動したことには変わりないとは思いますが、解説者としての立場もありますからね。あのフレーズにはそういう深い思惑があったなんて、あくまでも都市伝説のスタンスですけど、よく考えられてますよね。
こういうさりげない言葉のマジックみたいなこと、私は好きです。石原都知事のような、露骨な政治批判も時には必要だと思いますが、理解してもらおうにも感情が先行してなかなかメッセージは都民・国民に届かないと思うんですよね。一方、闘う局面は違いますが、池上彰なんかは非常に落ち着いた論調で、しかし的確な批判をしていて、しかも遺恨を全く産まない。私は後者の方がイイと思ってます。
実際のところ、それが出来る人ってあまりいませんけどね。言ってる私も感情が絡むとすぐにカッとなって、でもカッとなるだけでしどろもどろになって、結局言葉がまとまらなくなりますから。

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