長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2009年6月23日火曜日

大佐、ノーマルスーツを着けてくださいね

 

軍人将棋というのをご存じですか。王将や飛車、桂馬とかがある普通の将棋ではなくて、大将、大佐、戦車、地雷、工兵とかが出てくる、軍隊ベースの将棋です。小学生の頃は将棋に夢中でしたが、最初は友達と普通に遊んでいたのに、すごくやりこんだ私は、周りの友達に実力差をつけてしまい、逆に誰も対局してくれなくなってしまいました。
そんな中、どんなにやりこんでも実力差がでないのが、軍人将棋なんです。読みとか運の要素が高く、絶対的なことが無いからです。うまく行けば初心者が勝つこともあるかもしれません。なので地味に友達との間で流行っていました。まずルールは普通の将棋とは異なり、必ず駒を裏に伏せた状態でゲームをすすめなければなりません。また対局には審判となる人が必要で、将棋で言う「駒を取る」動作が軍将棋は戦闘を意味し、相手よりも強い駒であれば自駒が残り、弱ければ敵駒が残るサバイバル形式です。敵を捕獲することは出来ません。

つまり作業的には、
①突入口から敵陣に潜入。
②敵駒と対峙する。
③審判がプレイヤーに見られぬよう駒を見比べ、
④負け駒を盤面から除外する。
⑤総司令部を乗っ取った側の勝利。

大将がやられても軍は機能するわけで敗北ではないのです。駒の種類は多彩です。将・佐・尉と士官の階級があり、更に大中少に細分化され階級が駒の強さを表します。兵器も存在します。大佐以下の兵士に勝つ戦車。動けないが戦車と工兵以外の兵士に勝つ地雷。同じく動けないがうしろのマスと同じ強さになれる軍旗。飛車・角行のように動き、戦車、地雷にも勝つ飛行機。なんかがあります。また何故か大将だけを倒せるスパイという駒もあり、それらの配置が戦局を左右するのです。
私がやった作戦は大将を最前線に立たせて飛行機の破壊を狙うこと。しかし、むやみに動くと地雷の餌食に。だから突入口付近で動くモノを排除します。我が軍は大将自ら戦う逆ピラミッド型の組織体系です。でも時々ばれてスパイに暗殺されます… あれは悔しいです。最弱駒にやられた時は、ダイヤの2でジョーカーがやられたとき以来の衝撃が走りましたよ。そして総司令部に地雷をおく卑怯な作戦も立てましたが、見破られ、開始早々飛行機に瞬殺されてしまいました。…奥深くて楽しい軍人将棋でした。 ※正式ルールでは総司令部に地雷は置けないそうです。

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