クラコーソーセージ

小学生の頃、遠足のときの楽しみの一つに
母が作ってくれるお弁当がありました。
いつもは給食なので、たまのお弁当には
何だかワクワクしていました。
おかずのラインナップとしては、「ザ・弁当」とでも
いうべく、シンプルなものが多かったのですが
それなりに満足していました。

そんなある時、ドラえもんをみていたら
のび太が学校にお弁当を持ってくるシーンがあり、
ジャイアンとスネ夫におかずをバカにされている
ところでした。で、バカにされていたのは、
ウインナー、卵焼き、鮭の切り身　でした。
なんと、母が作るお弁当とほぼ同じではありませんか！
子供心に、少し嫌な気持ちになりました…

でも、となりの机の子は、お母さんが寝坊して
きちんと用意出来なくて、おにぎりと枝豆と漬け物だけでした。
…少し優越感に浸りました。

ちなみに、母は必ず「サラミ」を何切れか入れてくれました。
これが、意外にアクセントになっておいしいのです。
よく友達に奪われたものです。
何故か母はサラミのことを「クラコーソーセージ」と言っていました。
今でも謎です…