長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2009年3月17日火曜日

♪制服の胸のボタンを…

明日、病院に隣接の養護学校で卒業式があります。
ここ数年、生徒会長が答辞をするのが慣習なんだ
そうですが、私の場合は生徒会長でもないのに
しゃしゃり出て、答辞をやらせてもらいました。
おいしいところだけを頂戴した私はズルかったの
でしょうか? …17年前の出来事ですけどね。
前のブログで、泣いたことをアピールするのは嫌だと
言った私ですが、恥ずかしながら小学生のように
ヒックヒック言いながら号泣したのを思い出します。
壇上にいると会場全体の悲しみのエネルギーが全て
注がれるようで、思わず我慢できなくなりました。
あまり細かいところは覚えてませんが、たしか
「先輩が“病気で生まれて良かった”と言ったが
その時は理解できなかった。でも今ならわかる。
自分が病気でなければ、ここにいる方々とも巡り会え
なかったわけで、こういう境遇に生まれたことにむしろ
感謝したい」みたいなことを私は言いました。
式の後、来賓でみえていた当時の院長先生が
「君、素晴らしい答辞だったよ、ありがとう」と
言ってくれました。私の推察では、筋ジストロフィー
という病気は根本治療は現実的に難しいわけで、お医者さん
の心の中には、充実感よりも敗北感のほうが強いと
思うんですよね。その中で患者の口から「自分が病気である
ことに感謝したい」という言葉が出たのですから、
自画自賛で申し訳ないですが、嬉しかったんじゃないですか。
…うーん、私の心にも感謝の二字が根底にあったんですね。
多くの人への感謝の気持ちを、明日私は見に行きます。
自分のときと重ね合わせながら。

2 件のコメント:

  1. 卒業式ソングは、やっぱり『高校3年生』ですよね。

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  2. はじめまして。

    のぶさんのブログからやってきました。
    よろしくです。

    答辞をやられたのですね。みなさん、感動されたのでしょうね。とっても思い出になる卒業式だったんですね。
    今日は甥の中学の卒業式でした。
    良い思い出になっているといいのだけど。

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