長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2010年2月9日火曜日

ウルトラセブンの美学



今日はウルトラセブンの話です。
ウルトラセブンこと諸星ダンはウルトラマンレオの劇中にも登場するのですが度重なる侵略者との死闘で変身能力は失われ、地球防衛隊MATの隊長としてレオを厳しく鍛える立場となりました。いわばヒーローとしては一線を退いた訳です。
セブンは自分が変身できない焦りなどから苦悩していましたが、一度だけ変身する機会が訪れました。レオが何らかの企てで変身出来なくなり、セブンが命を削って戦わなければ、地球は侵略されてしまうのです。ただし変身していられるのは1分間だけ。傷ついた身体ながらもレオが来るまでの時間稼ぎのため身をていして必至に戦う姿は、まさに圧巻でした。

私はヒーローでも何でもありませんが、彼の生き様に共感し自分自身と重なってみてしまいます。私も身体的な負担のため、身体にムチを打ってやりたいように暮らすのか、自分のペースで細く長く暮らしていくのかを自分に問う瞬間がありました。これは内容うんぬんじゃないと思うんです。人それぞれ自分の核をなすものは違うのですから。何かを理由に自分の生活が180度変わるとしたら、それはものの大小に関わらず重くその人にのしかかるはずです。
私は細く長くという選択をし、ある一線を退くことにしました。今でももどかしさにさいなまされ、言いようのない焦りに自分を見失いがちになります。でも、今の自分の選択が最もベストだと信じてブログもそうですけど、バカなりに人へ何かを伝えられたらと思っています。ただいざとなればという気概だけは持ち続けているつもりです。

ひまわりの様に、大きく美しく周りもを見下ろす花もいいですけど、目立たないけどどんなに踏みつぶされても強くしぶとく咲き続けるタンポポも悪くないと思います。散ってしまえば、夏の暑さも木枯らしも感じることはないのですから。
…タンポポも、最後には一本残らず抜け散ってしまいますけどね笑

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