長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2010年2月15日月曜日

夫婦道

エチカの鏡は毎週録っているのですが、内容的に育児とか主婦層にターゲットを絞っているので、本来私のような独り身の者がみる番組ではないかもしれません。でも意外と自分と関係のない分野から得られるものもあると思います。脳科学の茂木先生が脳の活性化には、アウェーなことをするとよいと言ってました。慣れ親しんだこととはかけ離れた分野にこそ新しい発見があるということですね。

昨日の内容は、認知症にならないための方法でした。人とよくコミュニケーションをとり、生き甲斐や目的をみつけることだと専門医は語りました。で、恋をすることがいいと言っていました。異性への気持ちは何歳になっても冷めることはなく、異性を意識することで身なりを気にしたり、どんなことを話そうかとか楽しく前向きになれるということですね。これは認知症に限らないことだとは思いますけどね。

ちょっと感激する場面もありました。認知症の夫を介護する妻の話です。夫は妻のことを面倒を見てくれる親切な人と思っているみたいなんですが、ある時「わたしと一緒になってもらえませんか」とプロポーズしたんだそうです。いいですよ、と言ったら「良かったー」ととても喜んでいたそうです。新たな情報を脳に加えることは認知症の方には難しいらしいですが、この人にとっては新たな恋が始まったわけで、奥さんの愛がこういう形でなにかをもたらしたんですね。やっぱり恋する力ですよ。
妻曰く、介護の毎日を苦に思ったことは無いんだそうです。むしろ心臓が悪いだとか苦痛な病気に比べたら、認知症とはいえ毎日を共に出来るんだから、幸せなんだと。すばらしい夫婦愛です。

涙? いえ、目から水が出ただけです…

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