長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2011年3月5日土曜日

もっと歯を出さんか!!

今日は、例によって私のネタ宝庫である金スマの話題です。マナー講師の平林都さんの半生と密着取材がおもな内容でした。
さて、私は病院的に見れば施しを受ける側なのですが、平林さんの話は接遇の範囲を超え、人としてとても勉強させられます。接遇とは、すなわち「もてなし」の意です。いかに相手に気に入ってもらえるか、快くさせられるか、それを究極的に突き詰めていった結果に過ぎません。患者だから優遇されて当たり前、ということではなく、私自身もどうしたら相手に感謝の気持ちを伝えられるのか、不快にさせないのか、誤解を招かないのか、これでもあれこれ思案しているつもりです。
偶然、私がたまたま使っていた言い回しが、平林さんの話に出てきました。
「◎◎してもよろしいですか」。押しつけるのではなく相手に判断を委ねるということです。私の場合は「水を飲ませてもらえますか」そういう使い方ですけど、私の場合、どもり口調で早口なので、何だか急かしてるみたいになるので、その言葉の中には「あなたの都合とタイミングに合わせますよ」そんな意味合いが含まれています。まどろっこしく思う人も中にはいますが、大半の人はその言い方に声を荒げることはありません。私自身も含め、筋ジストロフィー症の人は肺活量も少なく、口をはっきり開けて発声しないので相手に声が聞こえないことがしばしばあります。四六時中意識していたら疲れてしまいますが、なるべく大きな声で短くて意思が伝わる言葉を選んでいるつもりです。
それと、ごく最近わかったことは誰かを呼び止めるとき、「◎◎さん↓」と語尾のトーンを下げると怒っているか、いちゃもんを付けようとしてるように聞こえることがわかりました。「◎◎さん↑」とトーンを高くした方が確かに気持ちよく聞こえますもんね。
あれこれ心がけているつもりですが、2つ以上のことを同時にできない私は、しょっちゅう気が抜けてしまっていつもどおりに言ってしまいます。修行が足りませんね。
…それでも、平林さんはコワイです。自分が叱られていることを想像するとゾクッとします。

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