長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2010年7月3日土曜日

端末機四

ターミネーター4を観ました。
あまり内容を書くとネタバレしてしまうので詳しくは言えませんが、前作3は評判が良くなかったですけど今回は私的には面白かったです。
ターミネーターは、高性能コンピュータ・スカイネットと人類の戦いを描いたSF作品です。スカイネットによって核攻撃を受けた人類は、指導者ジョン・コナーをリーダーに抵抗軍を組織し対抗していたが、コナーによって更に劣勢に立たされることを危惧したスカイネットは、コナーの母親あるいは幼少のコナーを抹殺しようと過去へマシンを送り込む、これが基本になって1~3までは現代で死闘が繰り広げられたわけですが、4ではスカイネットに核攻撃を受けた後の世界が舞台になっています。追っ手から逃げる受動的な戦いから、敵の殲滅に向けて戦う能動的なものへと変わったことが面白く感じる理由かもしれません。ターミネーター3は二番煎じならぬ三番煎じなので完全に飽きがきてしまったのでしょう。
4とターミネーターの外伝であるサラ・コナー・クロニクルズなどをみるに、作品の方向性がより高度になっていくのがわかります。スカイネットもターミネーターも機械ですが、滅びたくない・死にたくないという感情的な思考が生まれた時点で、生命体と言えるんじゃないでしょうか。しかも知的生命体となれば人間と同等の存在であり、例え人工であろうとその人格を、生きようとする命を無下に奪うことは出来ないと思うんですよね。相互理解とまでは行かなくとも、互いの利潤のもとに成立する対等な権利・主張をもった、共存の関係が今後の作品展開として予想できます。
マシンに命を吹き込むことは、やはりタブーなのかもしれません。生命を作り出すのは神の領域ですからね。人間風情が踏みこんではいけないところですよね。

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