長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2010年6月4日金曜日

兄弟船

先日、兵庫に住む叔父へ近況かたがた手紙を書いたところ、まめな叔父は早速返事の便りをくれました。父は六人兄弟なのですが、手紙をくれた叔父は四男であります。…本当に余談ですが、ウルトラ兄弟に例えたら「帰ってきたウルトラマン」ですね。
それにしてもやはり兄弟、血は争えないですね。容姿がそっくりなのは当然ですが、文面やしゃべり口調まで似ているので驚きました。父も叔父も組織に生きた人間ですから、まず上下関係のはっきりした物言いなんです。生きる上での心の葛藤なんかも父と同じ匂いがする。細かいところでいうと手紙の切り上げかたなんかも非常に似ており、父からもらった手紙のような錯覚を覚えました。
私のことも若干触れたのですが、前向きに生きているという風に解釈してもらえたのは嬉しい限りです。実は同封した写真に少し気を遣った部分もあるんですよね。連絡らしい連絡は十数年ぶりだったので、いきなり人工呼吸器をフル装備した写真だと度肝を抜かれると思い、まだ呼吸器をつけていない頃のものを添えました。私たち患者本人にしてみたらごく普通のことでも、知らない人が話だけを聞いたら二割三割増しで驚嘆すると思うんですよね。いや、身内から見たらなんて悲運な星の下に生まれたのかと落胆するでしょうね。
生活に慣れてくると客観的にどうなのか感覚がマヒしそうになるので、時々こうして外の風が入ると本当に助かります。比べることがいかに大切かを感じる瞬間でもあります。
また折を見て、誰かに手紙を書こうと思います。

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