長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2010年6月5日土曜日

好敵手

以前ブログで話したかどうか忘れてしまいましたが、
例えばアスリートが夢に向かおうとする時、ライバルがいるとそこに闘争心が生まれて好成績につなげることが出来る。でもライバルを結果で抜いたりした後には目標が無くなってしまい、それ以上の飛躍はない。
何かの番組でそんなことを言ってました。他人をターゲットにするか自分自身をターゲットにするかの違いってことなんでしょうね。
私が思うに、イチローは後者のタイプだと思うんですよね。確かに天才と呼ばれてますからライバルなんて周りにいないのもあるんですけど、イチローは打撃練習をしていても全然飽きないらしいんですよ。次はこういう打ち方をしよう、このボールに対応しよう、と常に向上心を持ちながらやっているから、飽きよりも次の実践のほうが優先されてしまうんでしょうね。自分への挑戦を日常からやっている訳ですから、現役を引退する瞬間まで徹底的にプレイを追求し、その後の人生でも成長を続けることでしょう。生涯現役なんて言葉もイチローにはお似合いです。
私は高等部のとき、同級生にものすごく頭がイイ人がいて、ライバル心というかこの人の成績を抜きたいと思って燃えた時期がありました。私は数学が苦手だったのに対し、彼は大得意でして当然テストでは100点を何度かとるんですよね。つまり彼を抜くことは苦手科目の100点をとることでもあり、ちょっと無謀な挑戦だったのかもしれません。細かいところをいうと100点をとっただけでは抜いたことになりませんけどね。
…その後頑張って勉強をして、曲折を経てついに100点をとる日が来ました。しかも彼はケアレスミスで96点でした。事実上抜き去ることが出来、テストの点ということだけですが私は目標を達成しました。

…でも、だから何なのかってことなんですよね。誰かに表彰されるわけでも栄誉をもらえるわけでもないですし。虚しいというか、アスリートの話はこういうことなのかって思いますよね。ただ私の場合はライバルがいなければ、苦手なことは苦手でただ避けてただけだと思うので、イイ結果をもたらしてくれたとは思ってます。
あまり夢とか目標とか強く持たないタイプの人は、ライバルがいるぐらいがちょうどいいのかも。アスリートは志が大きいからそれ故に喪失感も並じゃないんでしょうね。
今日はそんな話でした。

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