長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2010年6月14日月曜日

ニノ

妄想シリーズその2
※以下の内容は私の妄想でありフィクションです。話における団体、個人名などは実在しますが本人とは一切無関係ですのでご了承ください。

たまたま、エカピリオの憂鬱が日本テレビは24時間テレビ担当の目にとまり、取りざたされることとなりました。取材に来たのは今をときめくトップアイドルグループ、嵐の二宮和也くんでした。私はどうせ嵐のイメージアップのための事務所の戦略だろうとあまり乗る気じゃありませんでした。ところが取材に来た二宮くんは飾りっ気のない性格の純朴な男で、一言二言話しただけで二人はすっかり意気投合してしまいました。
そしてはじめは他人行儀に二宮くんと呼んでいた私でしたが、「今度からニノって呼んで。ピリオさんも全然年上の感じがしないし、ピリオって呼んでいい?」ピリオ、ニノと呼ぶ間柄になりました。
取材の最終日、ニノは私にそっとメモを手渡しし「ホントはこういうことダメなんだけど…」と耳打ちしてきました。…こうして36歳と嵐の奇妙な関係がスタートしました。
さて、いよいよ24時間テレビも本番を迎えました。番組ではただブログを紹介して終わりの予定でした。中継をつないだりするのが病院的にNGだったのです。それでも私は自分のコーナーが出るということで親戚中に宣伝をしてテレビでチェックしていたのですが、番組内で予想もしない事態が発生しました。
「…ここで、なんとピリオさんと…中継が?つながって…るのかな?準備ができ次第、現場を呼んでみようと思います。」
!!!…なんと中継NGは院長先生以下、病院全体で仕組んだ“ウソ”でした。私に知られぬ様に戒厳令を敷き、スタッフのための中継場所が極秘裏に用意され、私は着の身着のまま、看護師さんに病院のリハ棟へと連れられて行きました。…どうりで看護師さんの人数が多いと思った。リハも職員総出で会場作ってくれたんだ。PTさん達、ありがとう…皆粋なことをやってくれます。職員皆に感謝しながら中継がはじまりました。
そして、ニノが手紙をしたためてきたということで読んでくれることになりました。24時間テレビ、キターーーーー!! 
「ピリオヘ…はじめて取材で会った日、あなたをただのネクラハゲだと思っていましたが(中略)…身体に気をつけてリハビリに励んでください。これからも宜しく。ニノより」
最後に一言求められた私でしたが、涙でろくなことも思いつきません。
「…えっと……ヒック…すぃませ……ニノも何も言ってくれないから……もう!!ニノのせぃだからね……でも、ありがとう」私は、1リットルじゃきかないぐらいの大量の涙を流しました。

…妄想、終わり。ただの“ニノって呼びたい願望”ですけどね。出来れば“松潤”も呼んでみたいですけどね。毎度お付き合いいただき、ありがとうございます。

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