長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2010年8月17日火曜日

アフロって…

WOWOWでクールジャパン・アニメ特集と題して、いくつかの作品をやっていたんですが、大体がサイバーチックかつ、和風テイストでした。しかも、血みどろのマッド系。一体何リットルの血が吹き出たかわかりません。比較的私はバイオハザードのようなタイプを観るので、普通に楽しめましたけど、また母親にそんなの見て、と叱られそうです。
「アフロサムライ」は2006年に発表された確か話題の一作だったと思いますが、内容が意外にシンプルですぐに入り込めました。侍なのに何故かアフロな黒人で、その名もアフロ。舞台も近未来の感じなので日本古来の侍とは一線を画しています。その世界は一番ハチマキをもつ者が神として崇められ、唯一戦いを挑めるのは二番ハチマキをもつ者のみ。二番が勝てば新たな神の誕生というわけです。二番は一番への挑戦権を得られるだけじゃなく、常に刺客から二番ハチマキと命を狙われ身となり、まさに血で血を洗う負の連鎖が繰り返されるのです。一番ハチマキだった父は殺され、アフロは新たな一番ハチマキを父の敵とし復讐のために生きていくわけですが、その先には修羅の道しか残されていないことを知りながら、戦いの渦中に身をおくのです。
人斬りは許されざる悪鬼ですけど、道義じゃ割り切れない部分って誰しも持ってると思うんですよね。私には親の敵なんていませんが、もしも同じ境遇だったら同じ事をすると思いますね。たとえ気休めに過ぎなくても復讐を果たすことだけが癒しを与えてくれるというか。人道を守ったところで満たされないとも思いますしね。戦いに身を置くことで父とつながっていられる気持ちもあるんじゃないでしょうか。
なかなかの作品でした。

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