長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2010年8月23日月曜日

倫理とはいうけれど

スカイ・クロラという日本のアニメを観ました。
先日のアフロサムライはすぐに入り込める内容でしたが、クロラはもっとシュールで奥深い感じがしました。簡単に言うと、大人になれない遺伝子を組み込まれた人間達が、兵士として戦争にかりだされる。そんな内容です。
↓ここからはネタバレの可能性があります。ただし私の想像なども含まれるため、必ずしも内容と一致するとは限りません。遺伝子やクローンの技術が相当進んでいる未来の話みたいですので、死しても新しいクローン人間をつくり、戦闘技術を継承させる、といったところでしょうか。
兵士達は生きることに無頓着で、むしろ生へ意味を求めるほどに悩み、死以上の苦しみを味わうことになっているようです。死よりも辛い生なんて想像できません。けど遺伝子研究も道を踏み始まると、生命という神秘的で聖なる領域を汚し、神になったかのような錯覚を起こして、モラルさえも欠如してしまうと危惧しますね。私の疾病は遺伝性のもので、遺伝子研究の否定は治療を否定することになります。とにかく言えることは研究者は常にそういう領域に足を踏み入れてることに重みを感じ、探求のための研究になってしまってはならないということです。行き着くところに笑顔があるのかが大切だと思います。
映画A.Iをみたら、その辺が垣間見えるかもしれません。

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