長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2010年12月25日土曜日

モノマネの域を超えている

またも金スマの話題ですが美空ひばりの歌マネが定評の歌手、青木隆治をご存じですか。
名前は知らなくても美空ひばりのマネが一番巧い人、と言われたら「ああ!」となりますよね。今回のスペシャルはその青木隆治の半生を綴ったものでした。彼のお父さんもツートン青木として現在もモノマネで活動していますが、息子の目には「歌手の道を諦めてモノマネに逃げた父」という様に映っていて、人を笑わせるよりかは笑われている恥ずかしい父だと毛嫌いしていた時期があったそうです。隆治本人はといえば歌がうまくて将来を有望視されているものの、自分の才能におぼれて、いつかは歌手として誰かが拾ってくれると安易に思っていた様です。しかし、鳴かず飛ばずで25歳となり転機が訪れます。たまたまスタッフの人手が足りなくて、お父さんの仕事を手伝うことになり、初めて父の仕事ぶりを目の当たりにしたのです。美空ひばりのその歌マネをみたとき、自然と涙がつたい、人へ歌を心から伝えることのすばらしさとプロフェッショナルというものを肌で感じたんでしょうね、父への眼差しが尊敬の念に変わったようです。
親と子の関係というものは、そういうすれ違いの中から深まっていくものなのでしょうか。私も父に対して、あまり尊敬していないような感じでしたが、ふとした時にやっぱり父親なんだなと気づかせてくれることがありました。兄が他界したときのこと何ですが、フラッと卒倒しそうになったんですよね。普通の反応かもしれませんが、言葉や泣くとかの感情よりも先に身体のほうが反応するというのは、いかに心底心配していたかということですよね。その姿を見たとき、底知れない父親の愛情を感じました。
幸せにも青木隆治はお父さんもご存命で、しかも現役。もっともっと親子関係を暖めていってほしいと、切に思うものです。

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