長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2010年12月28日火曜日

マグロ漁師とその夫婦

一昨日はM-1の話題一色だったかに見えましたが、私にとってもうひとつの嬉しい番組が入りました。そう、「マグロ」です。今回は津軽海峡の漁師さんに焦点をしぼり、北海道は延縄船団で有名な松前、あの千代の富士を世に送り出した福島町は吉岡、青森の方はマグロの有名ブランド大間、竜飛、そして今まであまり知らなかったのですが、ダンブ漁の三厩(みんまや)が登場しました。今年の津軽海峡は時化も多く、マグロの漁獲高は少なかったそうですが皮肉にも海が荒れているほうが、魚の単価も跳ね上がることから、リスクを承知で一攫千金を狙いにいく猛者がいるわけです。まさに男とマグロとの熱き闘いです。
さて、今回の闘いで特記したいのは、大間で長年一本釣りの伝統を守りつづける、小浜さんです。御年80歳にして現役の漁師であります。年齢的にもそうそう借金は出来ず、高性能の魚群探知機などは買えません。老体にムチを打ちながらも自身のスタイルに拘り続けている、頑固な男なのです。そんな彼は60歳のときに再婚した奥さんがいます。互いに連れを亡くし寄り添う形で結ばれたんだとか。カメラの前で平気で口げんかしはじめるほど豪快な奥さんですけど、とっても仲がいいんですよね。そのやりとりを見ていたら、妙に自分の両親と重なってしまって、マグロ漁のドキュメンタリーにも関わらず何だか目頭が熱くなってしまいました。夫婦、特に老夫婦は理屈じゃないんですよね。時間が語るというか。うちだって日常生活はほとんど母が頼りで、父ひとりでは何にも出来ないんですよ。だから父が亡くなっても生活に事欠くことは一切ないはずなのですが…、やっぱりいるべき人がいないと、だめなんですね。父が母を頼っていた以上に、母にとっても心のよりどころだったんですね。そういえば、父の文句を言ってるときの母はものすごく元気でした。
新しい年も近づき暗くなってもしょうがないので、それらの思い出を胸に、元気に明るく生きていきたいものです。

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