長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2011年1月29日土曜日

料理

今日は、NHK連続ドラマ小説「てっぱん」からの話題です。
削り節職人・神田の前に突如現れた、神田の知人の娘だという女。何やら訳ありな彼女の出現に、田中荘の住民が振り回される。今週はそんな展開なんですが、初音ばあちゃんは、人が悩んだり何らかの岐路に立たされたとき、必ずメッセージをこめた料理でもてなすんですよね。で、田中荘の住民が住まいを決めた理由も、ほとんどが初音ばあちゃんの手料理が決め手になっています。人と人とをつなぎとめるのは、思いやりだと思いますが、ときに人というのは意固地になり、頭でっかちな能書きばかりたれて素直になれないんですよね。そこに理屈を度外視してスッと入っていけるのが手料理なんだと、あらためて思いました。
しつこいようですけど、私らが身近に感じられる手料理というのはやはり病棟調理なんですよね。当然、毎日調理師さんが愛情込めて給食を作ってくれてますけど、病院としての性質上、能率アップや治療色とは切っても切り離せません。保健所などの食品管理の視点からすれば、病棟調理ほどあやふやなものはないと思いますが、食べられる量にも融通が利き、立ちこめる香りとアツアツの料理は、トレイに収まっている無機質な料理達とは訳が違い、心身共にあたたかくしてくれます。正直なところ、多少のことがあっても「明日は病棟調理があるからいいや」と逃げられるところもあるんですよね。
…ちょっと長くなってきたので、今日はこの辺で。

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