長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2011年1月9日日曜日

情景

徳永英明のライブを観ました。
徳永英明は私が中学生くらいの時にデビューしたんですよね。友達が好きでよく聴いていました。最近は大病も乗り越え、カバーアルバムも人気を博して見事に返り咲きましたよね。
さて、ライブの話に戻しますけど、はじめは全部カバー曲だけかと思ったら、自身のナンバーも普通に歌っていました。もうそろそろカバーにも飽きてきたので良かったです。後半のほうで「夢を信じて」という曲を歌ったのですが、何だか中学生時代の思い出が蘇ってきてジーンとしてしまいましたね。
ここで言ったかどうか忘れましたけど、私にはヒデキという親友がいました。一つ下の子でしたが私のことを呼び捨てにする生意気なやつでした。歳が近い子があまりいなかったので彼も嬉しかったんでしょう。私は私で地元の学校でいた友達も同じぐらい大切な存在ではありましたが、どこか引け目を感じて対等な立場とは思えませんでした。だからかどうかはわかりませんが、すぐに仲良くなりました。…でも付き合いは三年ぐらいでした。それは、彼が中2の時に他界してしまったからです。彼は生意気で随分ませた子でしたが、頭がキレて生徒会とかでもバリバリ出来る人でした。患者会とかでも将来の有望株だったと思います。時効と思って言っちゃいますけど、ヒデキが当時好きだった女の子が徳永英明のファンだったんですよね。だから、徳永の歌声を聴いてるうちに色んな想いが浮かんできたんです。ヒデキが居てくれたら私も患者会でもうちょっと楽が出来たんじゃないか。好きな子と付き合えてたんだろうか。不甲斐ない私をしかってくれたんじゃないか。そんなことを。音楽で当時の情景が甦るということを実体験してしまいました。心地良いような気持ち悪いようななんとも不思議な感覚でしたが、その一瞬だけ私の中でヒデキが甦りました。
今日はちょっとセンチ(死語?)になってしまいましたね…。

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