長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2011年2月28日月曜日

平等って…

ドラマ「スクール」で、江口洋介扮する鳴瀬校長があまりにも近づこうとしてくるので、児童のひとりが「他の児童からえこひいきしてると思われるから、ほっといてほしい」というシーンがありました。鳴瀬は「えこひいき、大いに結構。みんな平等にというのとは意味が違うことだと思う。」と答えました。
私も人一人に注目できないような平等、というのはどうかと思います。特に心の悩みは個々の環境や状況によっても違いますし、多感な年頃なら尚更だと思うんですよね。今このタイミングでぶつかっていかなければ、その子の将来にも影を落とすことになる。そこでいちいち周りとのバランスとかを考えてたら、タイミングを逸するだけじゃなくて、中途半端な指導しか出来ないと思うんですよね。で、結果、どうにも手が付けられなくなって、妙な平等論に逃げるわけですよね。一人にばかりひいきめに出来ないとか。それに他の児童たちも一生懸命接してくれる先生の姿をみたら「もし自分も困ったときは親身になってくれる」と安心感をもつんじゃないかと思うんですよね。
まあ、人によって関わり方も千差万別で、少し引き気味のほうが良かったり、ミッチリ接した方が良かったり、聞き分けの善し悪しでも個々で違うはずなので、「あの人の時はこうだったのに」とか思ったりすると思います。そうして考えたら本当に平等にというのはありえないことなのかもしれません。
「一人一人に真剣に向き合う」それだけは平等であってほしいですけどね。
最後に言いたいのは、社会秩序を守ることと物事を無駄に平均化することは一緒じゃないってことです。そうじゃないと、社会が気の向くままに生きるわがまま人間ばかりになっちゃいますからね。

0 件のコメント:

コメントを投稿