長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2010年4月20日火曜日

青ダヌキは日本の縮図

またドラえもんの話です。
ドラえもんは、子供向けながら時代背景を投写した、社会派の漫画であると言えます。

のび太は教育という名の通り一辺倒のシステムが生み出したほころび、格差社会の暗の部分の象徴であります。本気で0点をとるのは彼の回答が人智を越えたものであることを表します。非凡な才能がありながらも社会という狭い枠組みの中に収まりきれず洩れてしまう。現代社会を映し出すいわば鏡であります。

ジャイアンは平和な昭和日本において、ガキ大将として君臨し理不尽極まりない横行を繰り返す一方、恐怖政治を強いることで新たなる驚異への抑止力ともなっており、それは空き地を中学生勢力に脅かされることなく自由に出来ていることが証明しています。貢げば恒久的な安全が保障され、万が一新興勢力により人民へ危害が及ぼうものなら、剛田剛は阿修羅のごとき立ちふさがり、たちまち窮地を救うでしょう。

スネ夫はのび太と対極なる存在であり、彼は読者へ絶対的貧富の差を見せつけ、現実の残酷なまでの厳しさを知らしめているのです。またジャイアンの取り巻きと成り下がることでセキュリティを盤石なものとし、それは北の驚異から身を守る、日米安保さながらの縮図とも見てとれるわけです。

こうして紐解いていけば、いかに本作品がメッセージ性の強いモノかご理解いただけたかと思います。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました笑。

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