長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2010年4月24日土曜日

ナイス判断!!

人生最大の修羅場を先日お話しましたが、今度は「ナイス判断!!」の話です。
確かあれは中学生の時、学校祭での出来事です。その当時、学校祭は二日構成で、一日目は演芸発表的なものを、二日目はクラブ活動の紹介と交流の広場を催していました。生徒は一日目の発表のうち、必ず演劇か演奏かを選ぶことになっていまして、私は大した自信もありませんでしたが演劇のグループに入ることにしました。恥ずかしい話、内容はあまり覚えていませんが確か戦時中の話だったと記憶しています。
キャストが6人程度だったので私は二役も任されてしまいました。一つは医者の役で、もう一役は警官の役でしたがどちらもセリフは少なく全く苦になりませんでした。警官は衣装も他の登場人物に比べて多少凝っていて、どちらかというと警官役のほうが私には楽しみでした。ただ、かなり大きめのサイズだったので、多分着れるだろうと一度も衣装に袖を通すことなく本番を迎えてしまいます…そもそもその打算さが間違いのはじまりだったのです。
本番当日、最初の医者役は「もう大丈夫だよ」とのセリフだけで難なくクリア。あとは警官の衣装に着替えてラストシーンを待つだけ。さあ、医者の白衣を脱いで、警官のジャケットを着よう… そう思った次の瞬間!

!!! ボタンが閉まらない!!!
用意していたジャケットが思いのほか小さくて、ボタンが一個も閉めれないのです! 制服が乱れた警官なんて様になりませんよね?…シーンはクライマックス。脇役とはいえキャストに穴は開けられない。さあどうする!?
そこで私はとっさに思いつきました。ネクタイを外し、ボタンも全部外す。帽子も脱いで…
「よし、刑事役になろう!!!」上司の命令で手錠をかける役だったので、急遽新米刑事役にキャストを変更したのです。この私のナイス判断により、演劇は事なきを得ることが出来ました。太陽にほえろを見ていてよかったとつくづく思いましたよ… そして、今度から衣装には必ず袖を通そうと固く胸に誓ったのでした…

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