長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2010年5月14日金曜日

奇妙な趣味

急に思い出しましたが、私は子供の頃、趣味で空き缶を集めていたことがあります。空き缶は観賞が目的でして、よく水洗いした缶の底に目打ちで穴を開け、糸を通して連ならせたものを病室の壁に飾っていました。
ところが観賞用なので一種類ずつあれば良いのですが、空き缶だったら何でも良いと周りの人に思われて、頼んでもいないのに「空き缶おいといたよ」と持ってくるようになってしまったのです。これじゃあ、ただの廃品回収のおじさんと一緒ですよね。そもそもこんな趣味は誰にも理解しがたいことなので誤解されてもしょうがないですけどね。
結局、周りにいくら説明しても空き缶を“親切に”持ってきてくれるので、面倒くさくなり空き缶収集をやめることにしました。最終的な決め手になったのは看護師さんの一言でした。

「趣味っていうのは面白いものだね。本人にとっては宝物でも、周りにしたら何の値打ちもないんだから…」

こんなものやめてしまえ、と言われたら多分意地になって続けていたと思います。遠回しでガラクタ集めと言われたような気がして、自然に手を引くことが出来ました。
それにしても、何であんなもの集めてたんだろう…

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