長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2010年5月23日日曜日

日本人たるもの

筋スマで綾戸智恵の2003年からの7年を追っていました。今年の三月に倒れたことは記憶に新しいところですが、あんなに明るいキャラクターがかえって自分自身の逃げ場をも奪うことになるなんて実に皮肉なことですね。うつ病とかもまじめで一生懸命な人ほどなりやすいと言いますし、若いときに辛い思いをしてる分、苦労を苦労と感じない部分もあるんでしょうか。自分の頑張りが足りないだけだと。
でも、介護疲れがたたって倒れたというのに不謹慎かもしれませんが、私はますます綾戸智恵が好きになりましたね。あまりに大変なので日帰りのデイサービスだけ利用しているものの、倒れた今でも何とかしようとしている姿勢に感銘しました。
アメリカで暮らしていたから、「家族と言えども人生を束縛される必要はない」なんてサバサバしたことを言いそうなものなのに、そんなことは微塵も言葉に出さないわけですよ。ヘルパーに任せたほうが効率的なのは言うまでもありませんけど、身を粉にして家族に尽くそうというのは、理屈じゃない使命感というか、我々が日本人として生まれ育ってきた中で自然に染みついた優しい考え方ですよね。
この古き良き日本の考え方だけは、どんなに世が欧米化・効率化を図ろうとも根底には持ち続けていたいですよね。
大日本人・綾戸智恵は、これからもその優しさを抱きながら魂の歌を歌い続けてくれることでしょう。

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