長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2010年5月19日水曜日

妄想

私にもし息子がいたとして、その子が中学を卒業する頃、私にこう言います。
「お父さん、僕お相撲さんになりたいんだ」
息子は本気の目をしています。一度言い出したらきかない性分なので、私は高校ぐらいは出て欲しいという気持ちをぐっとこらえて、あることを条件に認めることにします。
「どうせ入るなら、貴乃花部屋にしなさい。貴乃花親方だったら安心して任せられる」
彼は中学相撲で多少有名だったのと、私の友達の大獄親方の太鼓判もあり、親方も快く了承してくれ、晴れて貴乃花部屋へ入門することになりました。
…一年が過ぎ、私はどんな様子か気になって居てもたってもいられなくなり、貴乃花部屋に見に行くこにしました。しかも朝稽古の最中に。親ばかとはこのことです。
突然の訪問にも関わらず、貴乃花親方は嫌な顔一つせずに受け入れてくれます。そればかりか、
「今から朝食ですので、お父さんも良かったらどうぞ」
ちゃんこまでごちそうしていただけるというから驚きです。その日は親方が大好きなトマトちゃんこ。おかみさんが腕によりをかけてつくったちゃんこの味に舌鼓を打ちながら、私は思わず
「いやあ、こんなに美味しいちゃんこを毎日食べられるなんて、親方は幸せ者ですなぁ」
おかみさんをベタ褒めしてしまいました。
「…もう!、お上手なんだから…」
一同「わっはっはっは!!」

…今日は、そういう私の「妄想」でした…
花田景子に逢いたくて息子を入門させたわけではありません。あくまでも、私は人としても誇れるような関取に育って欲しいと願っているのです。これからの相撲界を背負って立つ貴乃花親方だからこそ、息子の全てを任せられるのです。
…へんな妄想に付き合っていただき、ありがとうございました。

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