長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2010年3月16日火曜日

人をホメよう

ホメることで人は能力をさらに発揮出来る、テレビでそう言っていました。
確かに人は思ったほど強い生き物ではないので、私も厳しくするよりはホメたほうが伸びると思います。
番組では、かつての好景気の時代ではどんなに厳しくされても、それを上回るだけの評価と報酬が得られていたが、現在はどんなにまじめに働いても人員削減の対象になったり、厳しくされることへの見返りがあまりにも少ないので、打たれてもはね除ける力自体が足りない、といっていました。
本当にくじけてしまわないためには、少しの厳しさと長所を探してそこをホメて伸ばしてあげることが必要な時代なのかもしれません。

思えば、私も両親にホメられて育ってきたような気がします。特に母はたいしてうまくもない私の字をやたらとホメてくれました。その気になっていた私は漢字の書き取りが好きになって、国語のの勉強が苦にならなくなりました。それとこれはホメではありませんが、母は勉強に関してほとんど何もいいませんでした。テストが良い点のときもあまりつれませんでしたが、逆に悪い点のときも一切咎められませんでした。可もない不可もない中だったため、その状況を自分なりに考えて、自由に伸び伸びと勉強できたのかもしれません。

父がものすごくホメてくれたのは小5のときでした。学年の中で漢字書き取りの出来にあわせてABCのグループに区分し、その中で書き取りの成績順位をつけたことがあり私はBの7位でした。全120名中、47番目だったことになりますが、先生は一人一人に手書きで賞状をくれました。しかし、生まれて初めてもらった賞状を父はとても喜んでくれて「額縁に飾ろう」と茶の間の一番目立つところに飾ってくれました。中の上ぐらいの平凡な成績でしたが、私にはどんな賞よりも誇らしく思いました。

ホメることは、人の心の中にまで作用するものなんですね。

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