長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2010年9月23日木曜日

裁かれるよりも…

ドラマ・ジョーカー~許されざる捜査官~が最終回を終えました。
法から逃れた犯罪者へ制裁を加えるという、少しダーティなお話です。有力な情報を得ているにも関わらず、決定的な証拠が無いために法から逃れる形で罪を免れた者に対し、主人公伊達は最後通告として自首して罪を償う気があるかどうかを問いただします。助け船すら蹴って罪を認めない者には、死よりも重い制裁が待っています。人の目が届かぬ場所に幽閉され、生涯をかけて罪をつぐなわせるのです。
被害者家族にとっては正義のヒーローでも、彼らがやっていることは犯罪には間違いありません。伊達は子供の頃、両親が殺され犯人を刺している経緯があるのですが、ある刑事が事実を隠蔽し無罪放免になった、法から逃れた犯罪者の一人です。刺した人間は死んでいないので正確には他とは異なりますが、彼は一生の重荷として生きていくことになります。自分自身を罰し裁きながら、新たな罪人を罰していく。十字架を背負い続けることだけが、彼が許しを乞える唯一の方法なのかもしれません。裁きを受けることよりもある意味過酷な運命ですよね。
必殺仕事人のように爽快感がありますが、同時に正義とは、人とは、正しいこととは何なのかを見つめさせてくれる、重くて深いドラマ作品でした。

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