長年病院暮らしのエカピリオが、くだらない話をします。



筋ジストロフィー症、そこそこのお歳です。



※「ピリオ」命名:白黒音夢さん


2010年11月18日木曜日

情けは人のためならず

昨日のほんまでっかTVでやってたんですが、
一見ストレスがかかりがちの介護ですが、介護をする人はストレスを感じる物質の値が低いんだそうです。その優しい気持ちが作用するのかどうかはわかりませんが、多分そういうことだと思います。
「情けは人のためならず」という諺があります。これは、人に情けをかけることは他人のためではなく、むしろ自分のためになっている という意味なんだそうです。先人は人への優しさは豊かな心を育てることを知っていたんですね。
そういえば、以前教育テレビか何かで、身障者の方が先輩へ質問をするような企画があったんですが、内容はうろ覚えですけど「身障者で何も出来ない僕は、一体何を人にしてあげられるんだろう」そんなだったと思います。これは当事者にしか聞けない率直な気持ちだったと思います。そして、肢体不自由のその方は、「私たちは生きることで、周りの人へ、人への優しい気持ちを教えてあげられるんだよ。」と答えました。
これにはとても衝撃を受けました。正直、人へ世話してもらう関係でどこか引け目を感じ、「おまえたちにこれほど“世話してやってるのに”」という空気を出されると、強く否定できない自分がいましたから。さすがに面と向かって豪語する気はさらさらありませんが、ちょっと自分に自信が持てました。ただし、自分を律して止まないのは、この思想を一歩でも踏み間違えると、身障者が施しを受けることは当たり前の権利、などという危険な考えに及んでしまいます。介護をする側・受ける側双方が「当たり前」の気持ちを捨て去らなければ、持ちつ持たれつ二人三脚ではやっていけないと思います。…理想に過ぎませんかね?

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